翌朝

断崖絶壁に立たされた翌日から、私は輝く明日を目指すべく、血糖値と尿酸値との戦いを始めた。

まずは、体重計にのることからはじめよう。

とても簡単なことのように思えるが、実のところこんなに恐ろしい行為はない。わかる人にはわかるはずだ。心が打ち砕かれる音が2、3秒先に聞こえる、ほんのわずかな未来に恐れを抱きながら、そっと、そ～っと、くすんだ銀色に輝く冷たい板の上に、足を置く、、、そして、

小さく、それほど明るくもないモノクロの液晶に、7つの線が縦横に組み合わさったラインに合わせ重ねるように黒が現れては消え、現れては消えて、最後に止まる。

そこに示された数字は、88.3、そして44.4。

前者の単位がkgで後者が%。そう、お分かりのとおり、体重と体脂肪率である。

なんてこった！！気づいたときには体重がとんでもないことになっている。確か、1年前の体重は75kg前後だったはずだ。と、まるでこの日初めて体重を知ったような書き方をしてしまったが、当然その前の健康診断で計っているのでわかっていた数字ではある。それでも、一夜明け、まぎれもない事実を突きつけられると、それはそれでショックなものだ。。

それに体脂肪率44.4%っておかしくないか？？体の半分弱が脂肪で構成されているということか！？にわかに信じられない数字だったが、この数字を受け止めるしかない。

（ちなみに1年以上経ってから体重計の設定が女性モードになっていたことに気づいた。そのせいで体脂肪率の計算がおかしかったようで、実際は35%前後ぐらいだったと思われる）

と、まぁ、健康診断の翌朝、目を塞ぎたくなる事実@2度目を突きつけられた、まばゆい朝は終わりを告げた。

#健康診断翌朝　#体重計　#体重　#体脂肪率