EIZOKの日記

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転職1回目までの道のり

新卒入社した会社では営業職としてサラリーマン生活をスタートさせた。

典型的な中小企業、それも本社ではなく支店。まぁ、それはまったくよいのだけれど、やっぱり花形でないことは明らかに真っ白に明白だった。正直なところ(特に今思えばなおさら)、サラリーマンとして学ぶべき先輩や上司がいたかというと、、、いなかった というのが正直な意見だ。もちろん仕事は仕事でまじめにはやっていたが、どこかのらりくらりとした感じが否めない、そんな空気の中で日々の仕事に携わっていた。

 

新人サラリーマンの仕事なんて大したことはない、当然といえば当然、しかし、その積み重ねが将来のための糧になる、当時はそこまで考えたかどうか記憶は確かなものではなかったが、まぁ実際のところ漫然と過ごしてしまっていたのだろう、と今となってはそうとしか思えない。近くの大手お得意様に上司と共に足を運び、その時間の大部分が雑談が占める、仕事はほぼ定型的な内容だったので、ポストに入っている依頼を引き取り自社に持ち帰る。たまに仕様が変わったとかの理由で修正も入るが、そこまで大きな修正でもないので経験値としては微々たるものだ。たまに会社帰りに上司とお客さまとともに立ち飲みの居酒屋に向かい、煙草をふかしながら愛想笑いを繰り出す。

また、ある時は先輩とともに大量の納品物をワゴン車の後席を倒した常態で、容量いっぱいまで詰め込み、高速を走らす。到着後、積荷を降ろし担当者の方に挨拶をし、次の仕事をもらって帰路に着く。営業職なので定番といえば定番だがまっすぐ帰社せず、途中喫茶店に入って先輩の話を聞く。まぁその話も自分は資格を取って会社を辞めようと思っているだとか、上司はマンションを持ってるから賃貸収入で十分に暮らしていけるので仕事は遊びみたいなものだとか、そういう仕事とは関係のない、何でもない話ではあるが、自分の糧にはあまりならないようなしようもない話が大半を占めていた。時々、先輩から頼まれ一人で納品に行った帰りは、木陰に車を止めて10、15分ふて寝して帰社したものだ。

 

このまま何でもない営業職としての日々が続くのかと思っていた約半年を迎える前に、支店長から呼び出され、異動の話を突きつけられた。突きつけられたとはいえ、自分にとっては未知の領域の仕事で不安もあったが、これからの時代には必要なものだと感じたのでその道に進むことにした。これが私が社内SEという仕事と出会うことになる、その瞬間だった。

 

続く